最近の日本では、芸能人による薬物の事件が増えています。これは覚せい剤などの麻薬が、日本社会にも浸透している事を表しているのではないかと懸念されます。では、麻薬に関する世界的な状況はどのようになっているのでしょうか。国連薬物犯罪事務所がまとめた世界薬物報告2009によると、次の様な結果がでています。世界の15歳から64歳の人口の中で、過去1年間に1回以上麻薬を使ったことのある人は、推定で1億7200万人から2億5000万人いるとの事です。世界人口における全体の4~6%が麻薬を使ったことがあることになるといえる訳ですね。ただし、この数字は1回以上という経験をカウントしているので、常習者であるという事には必ずしもつながりません。本格的な常習者、すなわち麻薬中毒者と言われる人は、1800万から3800万人くらいいるのではないかと言われています。世界的に見ると、麻薬に対する法律の考え方は国によって様々であると言えます。全体的に、アジアでは麻薬に対して厳しく罰する傾向があります。中国などでは、アヘンによって国が植民地化された歴史もあるので、その傾向が強いようです。日本においても、今後の麻薬対策は重要であると思います。
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