2009年10月29日木曜日

報道ニッポン たった一発で

25日にバグダッドを襲った連続爆弾テロで、死者は140人を越え、700人以上が負傷したそうです。平和を願い、苦労して苦労して積み上げてきたものが、たった一発の爆弾で無残に砕け散る。そんなことを一体いつまで繰り返し続けていくつもりなんだろうと、外の世界にいる自分は思ってしまいます。武力が勝ち取るのは新しい遺体と憎悪、荒れゆく大地ばかりではないのかと。テロを繰り返せば、彼らが憎んでいるアメリカ軍は出て行くどころか、ますますイラクの政治に介入してくるというのにね。マンガに出てくる地球制服を狙う悪役を見る度に、「破壊しつくした後の世界を征服するってどうするつもり?」とか「また同じように人々を支配するために衣食住を整えたりするのかな?」とか、「暗黒の世界にしてそれでその後は自分も暗闇の中で何をしたいのか?」と、ツッコミを入れたくなります。あまりにも矛盾が多すぎる。殺して壊してそれが快感になる変態の集まりがテロ集団なんですかね?でもそんな彼らも食べなきゃ生きていけなくて、そのパンは誰から手に入れ誰が作って運んできたものなのか、考えたりしないのでしょうか。自給自足してるなんて言い訳は通用しない。現代画報で世界情勢についての特集がよく組まれていますね。世界を知ることは日本を知ることでもあるのでしょう。経済も環境問題も食糧問題も全てが世界と繋がっていて、一本の糸を引っ張れば何処かが引っかかるように、どんなちっぽけな事でも私たちは相互作用や因果関係の中で生きているんですよね。中東の問題はただ単に原油価格に直結しているだけではないということを、悲しいニュースを読みながらふと考えたのでした。

国際通信社報道通信社報道ニッポン現代画報社現代画報リフォーム